Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2023.05.01舞台のこと...

今日は早朝から矢来能楽堂で、稽古がありました。
 最初は7月九皐会の「白楽天」(はくらくてん)、唐の詩人が日本の文化レベルを視察にやって来る話です。
 白楽天は日本では詩の心は理解できないだろうと、やって来ます。そんな白楽天に対峙するのは釣りをする老人でした。白楽天は詩を吟じ、「わかるか?」と問うと、老人はその詩を元に和歌で返します。驚く白楽天に老人はさらに、ウグイスやカエルも歌を詠むと続けます。確かに鳴きますが…ねぇ😅。
 その老人は住吉明神の化現でした。明神は日本の文化を知らしめる智慧を現し、白楽天を唐に送ります。
 シテは中森貫太氏、私は地頭を勤めさせていただきます。仕舞ではよく出る曲なのですが、能ではなかなか出ません。前回謡ったのは何時だったか、記憶も定かではない曲です。先人の記憶をたどり、改めて白楽天に取り組みたいと思います。
 今月12日には稽古能が、先ずはそこからいかせていただきます!

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