Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2024.01.21舞台のこと...

 今朝はしっかりと本降り、雨音が部屋の中まで聞こえてきました。数十年前、「道成寺」という曲の初演の時、生まれて初めて国立能楽堂でシテ(主役)を、勤めさせていただきました。その日の朝も激しい雨で、今朝はそれを思い出させるものでした。
 今日は野村万蔵家の「披の会」の当日。三番叟、奈須語、釣狐、翁の頭取(小鼓の責任者)、そして次男恒成の千歳(せんざい)と、五人のヒラキがありました。ヒラキとは時々に挑戦する難曲を、初演することです。
 現万蔵氏の企画で実現した本日の催しでした。ヒラキの人たちを、周りの大人が支え導く、今日のヒラキを勤めた子たちは、生涯の宝物になることでしょう。機会を作ってくれた万蔵氏には、心より感謝申し上げる次第です。そして、私たちが導く年齢、立場になってきたのだと、改めて痛感しました。私たちも、もっともっと精進、成長しなくてはいけないのだと、おもいを新たに致しました。
 本日もありがとうございました。

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