Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2024.02.23舞台のこと...

 今日は朝から冷えた雨の一日になりました。雪にならなくてよかったのですが、真冬に戻りましたね。
 本日は緑泉会の公演日でした。最近では珍しくなった素謡(すうたい)、文字通り謡だけで、一曲を上演するものがありました。動きも囃子も無いので、とても大変です。曲は「弱法師」(よろぼし)、シテ津村禮次郎氏、ワキ中所宜夫氏、今の時期にピッタリの曲でした。
 能は「海士」(あま)、シテは坂真太郎氏でした。懐中之舞(かいちゅうのまい)という小書を付けての上演でした。この小書は後半、シテが有り難い経巻を懐に大切にしまって舞い、舞の終わりのところで訪ねてきた息子に渡し、成仏した身を表します。
 出世して立派になった息子に追善供養してもらえた母親は、さぞ喜んだことでしょう!

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