Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2024.04.14舞台のこと...

 今日も好天に恵まれました。一日能楽堂内に居ましたので、気温の自覚がないのですが、どうだったのでしょう。
 本日は4月九皐会の当日、1部は能「桜川」、シテ小島英明氏。2部は能「邯鄲」、藁屋(わらや)の小書付きで、シテは坂真太郎氏でした。
 私は「邯鄲」の地謡でした。「邯鄲」という曲は、完成度の高い曲で、小書(替え演出)をするにも、なかなか難しいところがあります。通常の御殿に見立てた作り物を、藁の屋根に変えて、見物側は客観的に主人公盧生(ろせい)の、栄耀栄華の様を見ることになります。夢の中では宮殿、夢が覚めた現実世界では藁屋なので、この藁屋でする方が、本来的なようにも思えます。
 どちらにせよ、面白い曲なので、ご来場のお客様にはお楽しみいただけたのではないかと、思います。
本日もありがとうございました。

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