Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2024.04.15舞台のこと...

 今朝は若竹会(稽古能)の、全員揃っての通し稽古がありました。曲は「竹生島」(ちくぶしま)、シテは次男恒成、ツレは石井寛人君の内弟子さんコンビでした。
 ここではシテとツレといった、主役や立役を学ぶ他に、後見の仕事も学ぶことができます。作り物、一畳台(いちじょうだい)や小宮、更に舟の出し入れ、シテが持つ棹の扱いなど、立役以外の人がたくさんの仕事を受け持たなくてはなりません。また、装束もシテ、ツレ共に前場後場で変わり、ツレは舞台上で装束を変えることになります。後見をはじめ周りの人が、舞台の進行に大きく関わります。一つ手違いがあれば、舞台を台無しにしかねないわけですね。ですから、こういった場でしっかり覚えて、お客様の前でもできるようにならなくてはいけません。
 私も若い頃、何も知らず叱られた事が数しれず。若い人たちにはしっかり覚えてもらって、できるように育ってもらいましょう。本番と同じ状況でできるということは、大変有り難いことですから!

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