Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2024.05.02コラム...

 今日は平日ながら、なんとなく休日臭がするような日だな〜、と思っていたのは私くらいでしょうか。朝は青空で歩くにも心地よかったのですが、まだ気温が低めでしたね。
 鳥は朝から大きな声で鳴き、草花や樹木は今の時季独特の匂いを放ちます。生命力がみなぎる、一年の中でも取り分け好きな季節です。

「さつき待つ花橘(はなたちばな)の香をかげば むかしの人の袖の香ぞする」

古今和歌集と伊勢物語にある歌です。「雲雀山」(ひばりやま)という曲の、後シテの最初の一句です。

「橘の花の香りをかぐと、昔親しんだ人の袖の香りがして、その折のことが思い出される」

この時期によく思い出す歌です。新緑の香りは子供の頃の公園や、若い時に師匠のお供で行っていた、熱田神宮を思い出します。エネルギーが満ち溢れている元気さ、ちょっと懐かしいですね!

カテゴリー

バックナンバー