Hana奥川恒治が綴る日々のblog
2024.05.03舞台のこと...
ゴールデンウィーク後半が始まり、朝7時半の新宿駅はけっこうな人出でした。覚悟して、鎌倉へ向かう湘南新宿ラインへ乗り込みますと、こちらはいつもより空いてるくらいで、空席もちらほらとありました。目当ての鎌倉駅に着いた頃には、乗客も増えていてホームは大勢の人で賑わっていました。
今日は鎌倉能舞台で「県民のための能を知る会」の当日、私は午後の部で「玉鬘」(たまかずら)を、勤めさせていただきました。NHKの大河ドラマの影響で、今年は源氏物語関係の曲が多く見られるようで、本日もその「玉鬘の内侍」の物語だったのです。
本人の意志とは無関係に、周りの男の人達に翻弄される、気の毒な身の上の玉鬘は、妄執というものも、他力によって起こります。妄執の焦点が難しくもありますが、初瀬の景色を愛でる前半の風情はいいもので、能の良さが現れます。
秋の物悲しい曲なので、今の時季には厳しい所もありますが、多くのお客様にご来場賜りました。
本日もありがとうございましし。