能のHana

舞台のこと

2020.02.04

朝の予報では春のようなと言っていましたが、少し冷えましたかね。立春となりましたが、最強寒波が近付いているそうで、恐ろしや、恐ろしや!
昨日に続きまして「弱法師」の第2段です。ワキ高安道俊、シテ俊徳丸共に舞台に現れました。施行(せぎょう・施し)を始める道俊のもとに、俊徳丸も連なり、そこへ風に乗った梅花の香りが届きます。二人は梅の花を愛で、まつわる歌を引き、気づかぬまま時を過ごします。
何気ない部分ですが、お互いの素性を知ると話が変わります。
道俊は他人の讒言を信じ、我が子を勘当、追い出してしまいます。その子の名は俊徳丸、その子は艱難辛苦の末、盲目となってしまいます。いまは、四天王寺界隈で、杖にすがりヨロヨロとよろめき歩くので、弱法師と呼ばれていました。道俊は自身の過ちに気付き、二世安楽(現世と来世)のために、施行をおこなっていたのでした。
そんな二人がお互いを気付かないまま、時を過ごしていくところが、この場面になります。二人気は付かないものの、香りと景色で同じ世界と時間を共有することになります。

上へ
戻ります

観世流能楽師 奥川恒治能のHana

CLOSE