舞台のこと

2020.02.08

冬晴れな心地よい土曜日になりました。2月29日(土)の若竹能の「弱法師」のご紹介、第5段です。
日想観を済ませ、いよいよこの度の特別演出(小書)、盲目之舞(もうもくのまい)となります。この小書がなければ、舞台を半回りするほどの道程で、舞う心で動きます。盲目という状況を知らない私たちには、この位の動きがちょうど良いのではないかと、思われます。それは、舞うとなりますと、どうしても動きたくなり、余分に動いてしまうおそれがあるからです。舞うという動作を行いながら、そこに欲しいものは、静謐な世界。動と静、相反するものを絶妙のバランスで、共存させることができましたら、最初のハードルを越えられます。「澄」を目指して、取り組みたいと思います。
月光に照らされ、静かに舞う達観した俊徳丸が、浮かび上がればと思います。

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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