舞台のこと

2020.02.11

本日も冬晴れ、青空が気持ちいいですね。若竹能「弱法師」の第6段です。
囃子の演奏での舞が済みますと、謡の文章につれて、動きます。
俊徳丸が盲目となる以前に見ていた景色、「淡路、絵島、須磨、明石、紀の海」が、今も俊徳丸の脳裏にはっきりと浮かび上がります。俊徳丸は「観るぞとよ、観るぞとよ」と、歓喜の声を上げます。高揚した俊徳丸は、辺りの景色を語り、長柄の橋(ながらのはし)にやって来ますと、そこには多くの人通りがありました。盲目の悲しさ、その人たちとぶつかり、転んでしまいます。落とした杖を取り直し、ヨロヨロと歩く俊徳丸、周りの人には物笑いの種であろうと、恥じ入ります。
周りの景色が見えると絶頂に達したところから、往来の人が見えず、ぶつかり無様に転んで、現実に突き落とされる、厳しい場面です。
替え演出ならではの、動きがありまして、景色が大きく広がります。そこはぜひ楽しみに、ご覧いただきたいところです!
難波の梅ならぬ、湯島の梅です。湯島天神では、今を盛りの「梅祭り」がおこなわれています。

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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