舞台のこと

2020.02.13

若竹能「弱法師」は、いよいよ最終場面となります。
他人の讒言を信じ息子を追い出した道俊でしたが、過ちに気付き現世来世の安楽を願い、四天王寺で七日間の施しをしていました。苦労の末盲目となった俊徳丸は、その施行(せぎょう)の列に加わり、暫し道俊と時を過ごします。やがて道俊は我が子俊徳丸と気が付き、夜になって二人で話せる時を待っていました。名前を尋ねる道俊に、俊徳丸は故郷や名前を答えます。道俊が父親と名乗りますと、俊徳丸は現状を恥じ逃げようします。道俊は手を取り、寺の鐘の音を共に聞き、夜が明ける前にと連れだって、高安の里へと帰ります。
親子は再会し、共に暮らせるようで、ハッピーエンドな感じではありますが、俊徳丸の目は、再び光を取り戻すことはないでしょう。
この作品は現実を日常的に並べ、最後に奇跡をもたらします。そこから見えるものは何か、ツメテ参りたいと思います。
2月29日(土)13時より、矢来能楽堂にて上演致します。ご来場いただけましたら幸いに存じます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
https://yarainohgakudo.com/archives/7008

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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