Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2021.03.22舞台のこと...

 一週間のメンテナンス期間を済ませまして、本日より再開させていただきたいと思います。また、今後とも宜しくお願い申し上げます。
 桜も咲き始めまして、春本番といったところですが、昨日は春嵐。「とても散るべき花なれども。花に憂きは嵐。」と「雲林院」という曲のなかでも謡われています。花見もままならない今時なれば、道行く花を楽しむくらいの分は、残しておいてほしいものです。
 本日は、6/27㈰の第16回奥川恒治の会のDMの発送を致しました。ご希望の皆さまには、一足早く届くことと存じます。今年はGINZA SIXの観世能楽堂で、「大原御幸」(おはらごこう)を上演させていただきます。平清盛の娘、徳子は息子安徳天皇や母、一門の菩提を弔うため、建礼門院となって大原の寂光院で暮らします。徳子は女院となっても尚、「青葉隠れの遅桜、初花よりもめずかに」と、その艷やかな姿を謡われます。能の世界では、三貴女とも言われ、最も気品ある登場人物の一人、この曲に手が届く日が、目前になって参りました。
 準備を整えまして、皆さまにご案内させて頂きたいと思っております。今年も「奥川恒治の会」を、宜しくお願い申し上げます。

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