能のHana

コラム, 舞台のこと

2021.04.09

 4月九皐会の申し合わせが済みました。一部は能「兼平」(かねひら)、木曽義仲軍の四天王の一人、その強さ折り紙付きです。シテは駒瀬直也氏、九皐会では年長組になりました。強い兼平、最期も敵に討たれることなく、自らいきます。「太刀をくわえつつ、逆さまに落ちて」と、壮絶な最期を迎えます。
 二部の能は「草子洗小町」(そうしあらいこまち)、小野小町が生きている時の物語ながら、フィクションです。帝の歌会で小町が詠む歌を古歌、古い人の歌を盗みましたよ、なんていうありがちなシチュエーションで、終にはその策略が露見するという物語です。前半は小町宅で歌を盗み聞きするところは、能としましては珍しい場面です。
後半は華やかな殿上の歌会場面、出演者も多く華々しい曲です。どちらもご案内可能です。

観世九皐会4月定例会


 本日はもう一つ、知り合いの画家、田島環さんの個展に参りました。昨年は4月の個展ができず、今年になったそうです。素人目でなんですが、作家さんの人間的な奥行きが、作品に反映されているようで、よくよく拝見しまして、お話しを伺わせていただきました。こういったことが、楽しいですね。以前ならば、ちょっと一杯、と行きたいところですが、今は良い子で帰宅です。この個展オススメです!

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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