能のHana

舞台のこと

2021.04.12

 今朝は若竹会(稽古会)の申し合わせがありました。曲は「自然居士」(じねんこじ)、一人の少女が、親の追善供養のために身を売って、そこで得た小袖をお布施にします。そこで居士が人買いから、少女を救い出すという物語です。
 この曲はシテ、ワキに加えてアイ狂言も芝居の上で、重要な役割を果たします。稽古能の場合、本職の狂言師はお願いしないので、私たちが代わりに勤めます。これが楽しいんですねー!見よう見まねですが、他のパートができるのは、楽しいのです。
 以前「土蜘蛛」という曲の申し合わせで、師匠喜之師がシテだったのですが、ワキ方がいらっしゃれませんでした。先代の銕之丞先生がいらっしゃっていて「稽古用の刀を貸してください」と仰られました。お渡ししますと、「おたくの先生斬っちゃうからね!」と舞台に出て行かれ、喜之師と一戦!喜之師もなんとなく楽しそうで、喜之VS銕之丞は見ていて、なんとも得した気がしたものでした。
 楽しくもすごかった、という記憶が今も残っています。やっぱり芝居が好きなんですね〜!

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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