Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2021.07.08舞台のこと...

 今日も続く梅雨空ですね、湿度の高いことが、なかなか厳しい感じです。
 本日は山梨県笛吹市、石和温泉と言ったほうが通りが良いですかね。笛吹薪能と銘打たれた催しでしたが、室内の会場で心配もなく、舞台が勤められました。
 狂言は「音曲聟」(おんぎょくむこ)山本東次郎師、能は「鵜飼」(うかい)山崎正道氏、狂言は珍しい曲で、能はご当地曲ですね。笛吹川では鵜飼をしますので、とてもリアルです。
 「鵜飼」のシテの老人は鵜匠さんで、後半は閻魔大王が出てきて死後の審判となります。殺生を生業としていたので、無間地獄という一番キツイ所に墜とす予定だったけど、お坊さんを一宿一飯でお世話した功徳で、鵜舟を救世いの舟に変えて、此岸から彼岸へ渡してやろう、となります。このあたりは、救済の芸能たる面目躍如、何度見ても爽快な場面です。
 本日もつつがなく済みました。ご来場の皆さま、ありがとうございました。

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