Hana奥川恒治が綴る日々のblog
2021.11.24お稽古のこと...
今日は朝から12月九皐会の、「葛城」(かづらき)の稽古がありました。大和舞(やまとまい)の小書(替え演出)が付いていますので、前後ともに変わるところがあります。中でも後半の舞の部分は、大きく変わりますので、楽しみなところです。
午後からは与野での講座になりました。「葵上」も4回目となりまして、六条御息所が自身で名のり、自身について語るところです。
「情けは人のためならず」、人に情けをかけると、それが廻って良い報いとなって自分に返ってくる。葵上は私(六条御息所)に辛い思いをさせた、それが廻り葵上が辛い思いをするのは、当然である。善行には善行、悪行には悪行と、わかりやすい理屈ではあります。
なんとも恐ろしいのは、御息所は呪いを掛けたのではなく、意識を失った時(睡眠中)などに、生霊となったおもいが、勝手に体から離れ、相手に危害を加えてしまうところです。葵上、御息所、どちらにとりましても、悲しく痛ましい出来事ですね。