能のHana

舞台のこと

2022.01.28

 今朝は雲が残る曇天で始まりました。今日は矢来能楽堂で明日の中野ZEROホールでの、「碇潜」(いかりかづき) の申し合わせがありました。
 現行の観世流の本によりますと、後半は平知盛の亡霊が一人で現れ、戦の場面と船のイカリを頭上に掲げ、海中に飛び込む場面を演じます。この場合船は出さないのですが、変え演出になりますと、大きな屋形船を出し、その中に二位尼、知盛、大納言の局が乗り、現れるという演出になるのです。が、九皐会ではこの替え演出が、通常の演出になっています。更に、昨今は安徳天皇を子方で出すこともありまして、かなり大掛かりな事になります。
 その分替え演出の方が、入水に至る船の中の場面が加わり味わい深く、現行演出では出さない船が出、イカリも出ます。イカリを船中からたぐり寄せ、それを頭上に掲げ海中に飛び入るなど、よりわかりやすく、見る楽しみも増えます。
 昨年からの延期公演、しっかり勤めさせていただきたいと思います。

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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