Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2022.02.26舞台のこと...

 本日は同門、小島英明氏承りの公演が川越でありました。以前は氷川神社での公演がありまして、川越にはよく伺わせていただいておりましたが、今日は久し振りの川越訪問となりました。
 ウェスタ川越という劇場での公演で、川越駅から徒歩5分程の便利の良い場所でした。狂言は「清水」野村萬斎氏、能は「土蜘蛛」小島英明氏でした。舞台は通常よりも1間大きく4間の大きさで、蜘蛛の糸が長く伸び、美しい放物線を描いて見せました。大きな舞台を広々と使い、蜘蛛の糸を投げての舞台は、おおいに目を楽しませてくれました。
 私は「土蜘蛛」の地謡の他に、「鵺」(ぬえ)の仕舞を舞わせていただきました。能では勤めたことがあるのですが、仕舞では初めて勤めさせていただきました。鵺は源頼政(みなもとのよりまさ)に退治された、ケモノの集合体といった妖怪です。鵺の仕舞は長く、退治される場面、むくろとなって淀川に流される場面、頼政が名声を得る場面等、ストーリー展開します。動きも派手で、飛んだり跳ねたり、特別な足使いなど、技も多岐に渡り、もう少し歳が行くと、できなくなりそうな曲なので、今日はいい機会をいただきました。
 本日も多くのお客様にお運びいただきました。ありがとうございました。

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