Hana奥川恒治が綴る日々のblog

2017.06.05お稽古のこと...

お稽古をしていますと、習う側の心理として、「苦手なところをやり過ごしたい」、「見逃して」、「止めずに進ませて」、そんな心の声が聞こえる事があります。気持ちはよく分かるので、そのまま先に行くこともあるのですが、結果ためにならないんですよねー。そこには不安の種が蒔かれ、やがて芽を出し始めます。一番残念なのが、不安の芽に囲まれ、誤魔化すことが上手くなってしまうことです。お稽古は上手にできなくていいんです、そのための稽古ですから。思いっきり間違えて、しっかり直した方が後々ずーといいです。焦らず一つずつでいいので、不安の種を取り除いて、小さくても胸を張って陽に向かう華を咲かせられたら、気持ちいいですよね。不安の種は何時からでも、気持ち一つで取り除くことができます。ちょっと勇気を出して、腰を据えて取り組む、きっと稽古に限ったことではないのでしょうね。

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