2017年12月06日 コラム
現実を受け入れないといけない。受け入れたくなかったが。 観世流太鼓方宗家の観世元伯師の訃報に接したのは、土曜日でした。昨年から闘病生活を送っていたことは、よく存じ上げていました。今年の夏は京都の会でご一緒で、話をすれば以前と全く変わりない様子でした。 昨年は会の後に「ちょっと行こうよ!」と、神楽坂で2人で随分いただきました。以前はよく行っていましたが、段々忙しくなり、時が経ちました。20代の頃は、みんな時間が有りましたので、会が終わると、その日の出勤料を大方使ってしまうような事も間々ありました。「俺が打ってるのに、あんなことするな!、信用してないのか?」なんて言われて、こちらもすきな事を言って、ワイワイと貴重な時間でした。 キレイなお顔のままで、今にも起きて話してくれそうでしたが、叶わぬ事となりました。 彼と一緒の時間を過ごせたことに感謝します。走り続けた51年でしたね、お...続きを読む
2017年12月05日 コラム
今日は矢来能楽堂近隣の小学生を招いての、能楽鑑賞と体験教室がありました。もうかれこれ30年程前に始まりました公演です。始まった当初、私はまだ内弟子で、能楽堂に住み込んでいました。時の経つのは早いものですが、その時から今に至るまで、長い期間続けてきた事にも驚きます。ここ数年、他の仕事とぶつかるため、出演できなかったのですが、本日は久しぶりに出勤できました。 現在は近隣の小学校6校をご招待しているそうで、午前、午後の2回公演になっていました。大きな声を出して全員で謡い、代表の児童が体験している能の型や、太鼓に声援が上がります。みんな楽しめたようですね。以前近所の中華料理店のお子さんが、来てくれたことがありました。その後食事に参りました折に、本人が来て、舞台の他に、着ている物や和服にも興味ができたと、話してくれました。その子は小学生の時に見て、高校生になっても興味を持ったままだと言っていまし...続きを読む
2017年12月04日 舞台のこと
同門鈴木啓吾氏のご先祖様にあたる、鈴木三郎重家を元に作られた曲「語鈴木」が、この度復曲上演されます。この度は「鈴木三郎重家」と曲名を改めての復曲上演です。重家は義経の家臣としましては、大変な猛者で、最後まで義経に随行していたのだそうです。 重家は母の身を案じて義経一行から一度は離脱するものの、義経の元に向かいます。運悪く頼朝側に生け捕られますが、頼朝を論破し、頼朝から自分に使えるように言われるものの、義経の元に向かうという筋です。 現在物で場面転換もはっきりして解りやすく、現行曲にはない事などもあり、真新しい事もあり、面白くなっています。今日の打ち合わせで大筋はまとまりました。これでシテの鈴木氏の気持ちが固まれば、方向性が決まります。楽しみにしたいと思います。
2017年12月03日 コラム
同門佐久間氏の会が無事に済みました。こちらの会は毎年国立能楽堂が満員になる、人気公演です。今年も満席のお客様の前で、親子共演の「橋弁慶」と安徳天皇を出す特別演出の「碇潜」を上演しました。  「橋弁慶」はお父さんも 緊張気味で、子供と一緒に舞台を勤めることは大変なんですよね〰気持ちはよくわかります!二人とも頑張って、無事に済んで良かったです。  「碇潜」で安徳天皇役を出しますと、後半はがぜんリアルにセツナクなります。入水シーンの後、知盛が大きな碇を頭上に持ち上げて、舞台をところ狭しと動き回るのは圧巻です。  「碇潜」は場面転換がわかりやすく 写実的なので、ご覧になる方にもお楽しみ頂けたことと思います。  年内の会もこうして一つずつ、片付いていきますね。
2017年12月02日 コラム
緑泉会の納会も無事に済みました。 「葛城」の副地頭と「船弁慶」の地頭と仕舞「簓之段」は、なんとか無事に済みました。なかなかタイトでハードな番組でしたが、充実した出演となりました。 来年の緑泉会は新しいシテのメンバーを加え、能3番の時もあるようです。大変だとは思いますが、新しいメンバーが増えてくれることは、有り難くもあり、楽しみでもありますね。演能を楽しみにしたいと思います。 「船弁慶」のシテ津村氏は、お孫さんとの共演でした。お幸せですね! お孫ちゃん元気に頑張ってやっていました。果報者(狂言ぽいですが)の、祖父でしたね。「船弁慶」はよく出る曲ですが、子供にはとても大変なんです。頑張ったお孫ちゃんと、舞台が済んでから一緒になった津村氏の、幸せそうな顔がなんとも印象的でした。来年も楽しみに、出演させて頂きたいとと思います。
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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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