2017年08月03日 お稽古のこと
先日の社中のゆかた会の写真ができてきました。一人一人の写真を見ながら、改めまして、その時の状況など思い浮かべております。当日に限ってしてしまうミスがあります。誰しもあることで、稽古の段階で上手く行っていなかった場合は、本人も得心がいくので、あまり大きな事故になりません。しかし全く予想していなかったところ、例えば稽古で間違えたことがない、という場合は驚いてしまいます。ここで知らん顔できると凄いのですが、なかなかそう言うわけには参りません。でも、それはご愛嬌、稽古の時に頑張ってした人は、底力が付きます。今回少々の事が合ったとしても、付いた底力は揺らぎません。次に大きく花開くことになりましょう。今回上手くいった方は油断無く、そのまま邁進していただければと思います。結果、やはりおさらい会は向上のために大切なのだと、知らされます。来年は大会を予定しております。会員の皆さんの更なる飛躍を願って、お稽古...続きを読む
2017年08月03日 コラム
さいたま新都心ホテルラフレの「俊寛」講座は、今日で3回目になりました。赦免使が鬼界ヶ島に着き、赦免状を康頼が読み上げ、俊寛が現実を理解していくところになります。厳しい件です、わずかなやり取りの中で、清盛の拒絶や、俊寛の人物像が浮かび上がります。やり取りが、能というよりは、極めて日本的な感覚、そんな風に思えます。前を見ていた成経、康頼と、後ろを見ていた俊寛。ここに来て、その差が大きくなりました。現代にも、通じそうな事です。 「罪も同じ罪」と俊寛は慟哭するのですが、罪を結果とするならば、至る過程(内容)に大きな差があったようです。忘れては申し訳ない、ということが、人には有りますね。
2017年08月01日 コラム
母校昭和第一高校で、教職員の能楽研修をさせていただきました。現在の校長先生は水泳部の顧問でした、私は部員だったのでとても馴染みのある先生です。同級生が二人現役の教員、私の入学時に新任でいらっしゃった先生は、お元気なままでご参加いただきました。生徒だった身としましては、先生に講座をするというのは、なんとも緊張するところですが、なんとなくニコニコ席に着いて下さって、成長を見守られているような気がしまして、嬉しいものでした。同級生は一生懸命サポートに回り、手伝ってくれました。最終的には、だいぶ働いてもらいましたので、とても助かりました、ありがたいことです。謡の体験ではさすがに先生方、声は良く出て、体を動かす所では、皆さん楽しんでいただけたようです。面を当てて歩いてみると、体感が狂う、解らなくなるなど、しなくてはわからない感想を持てたようです。 来年は一年生に講座をします。今日体験していただいた...続きを読む
2017年07月31日 コラム
東京も暑いのですが、京都から戻ってきた身としましては、楽に感じます。京都に行って、夏の修行もできたような気がします。 さて、今朝は8:30から玄人稽古がありました。曲は「鉢木」北條時頼(ほうじょうときより)が、諸国を見て歩いたという、鎌倉時代版黄門様の話です。内容は出世物語、ぜひ1度は勤めたい曲です。 この曲は以前明治生まれの大先輩の舞台を拝見しました折り、「モノクロ」の印象がとても強く残っています。横領され貧しい身となっても、武士としても、人としても、誇りと心意気を捨てず、客人に心を尽くしたおもてなしで、出世する物語は魅力的です。シテは佐久間二郎師、私も含め現代の育ちの我々には、「モノクロ」がとても難しいと思いますが、稽古能当日までに、更に磨きを掛けて、「鉢木」の世界を作って頂きたいと思います。
2017年07月30日 コラム
京都に一日居残りまして、遊んで参りました。近年常に一般公開されている御所へ参りました。午前中は曇天もようで比較的過ごしやすかったので、回るにも助かりました。紫宸殿、清涼殿など謡の中では知っておりすが、本物は素晴らしい。目の当たりにできて感動的でした。また、現実的な場所として、色々な想像も膨らみました。 お隣迎賓館へも伺いますと、調度品に限らず、全ての物が文化財クラスだそうで、そのクオリティの高さに驚きました。 そして、東山鹿ヶ谷の俊寛僧都山荘跡を目指しましたが、ちょっと甘く見すぎていたようで、気軽に行ける感じではなく、山歩きの装備が無いといけないような所でしたので、残念ながらちょっと歩いて断念しました。それでも、山荘の雰囲気は十分に味わえましたので、九月の「俊寛」の折りには、生かせるのではないかと思います。 六波羅蜜寺で清盛にも会えましたので、「俊寛」の下拵えはこのへんにしまして、戻...続きを読む
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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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