2017年04月25日 お稽古のこと
謡のお稽古も年数が経ちますと、節や速度だけではなく、その役の言葉はどんな気持ちで言うといいのか?と言うような話にもなります。「安達原」という曲では、ワキの山伏は「一夜の宿を貸したまえ」と鬼ババと知らずに宿を借ります。ここではどんな風に借りるのだろう。修業を積んだ凄い山伏がちょっと強気で、また陸奥の旅先で修業を積んだ身としても夜露は厳しく、お願いして。そんな話しをして考えてもらいます。それぞれに自身の山伏像ができ、気持ちが変わり、自ずと謡も変わります。ここが能の演劇としての楽しさの一つでしょうか。グループのお稽古の場合、色々な山伏が現れ、それぞれの人の浮かび上がるイメージを聞いているのは、僕としましても楽しい所です。
2017年04月24日 お稽古のこと
朗読をやっていらっしゃる方が、謡のお稽古もしています。謡の方が日が浅いのですが、謡も本格的にお稽古したいとのご意向です。朗読のためボイストレーニングまでされているので、声も明瞭で発音もはっきりしています。素晴らしいのですが、謡は音よりも息が先行しますので難しい場面も出てきます。ご本人曰く「二兎追うものは~」という事は重々承知の上で、頑張りたいとのことでした。疑心暗鬼ながら違うところや改善点を提案し、実際にやっていただきました。苦労はします、が、段々できるようになっていくのです。本人も完全ではないものの、方向が見定められ合点がいったようでした。厳しい場面もありましたが、お互いに納得がいき、良かったと思える稽古になりました。
2017年04月23日 舞台のこと
九皐会別会が済みました。ご来場の皆さまには厚く御礼申し上げます。 三輪の白式神神楽は、やはり別格な小書でした。副後見をさせていただきましたが、あらゆる面で特別な事が多く、気が抜けませんでしたが、なんとか無事に勤められまして一安心しました。 後見のお役をいただくことも多いのですが、臨機応変に咄嗟の判断で対応していく役目なので、なかなか満足の行く十分な対応に至らず、おシテにもお客様にも申し訳ない結果を招くことも多々あります。今日もいくつか反省と改善の材料がありました。くしくも8月に同じ三輪白式神神楽の後見を拝命しておりますので、改善して進歩したいと思います。
2017年04月22日 お稽古のこと
週末の夜に神楽坂でお稽古するグループは、新しい方が入会すると懇親会をします。先日はその懇親会で盛り上がりました。楽しい時間は早く過ぎるもので結構長い時間になってしまいました。僕もだいぶご機嫌でしたが、ご参加の方に次のお稽古の時に大丈夫でしたか?とお尋ねすると、にっこり笑って「ダメでした!」と、やはり・・・でも楽しかったんですねー。まぁたまにはいいですかね。仲間ができるのもお稽古の醍醐味の一つです。職業も年齢も全く違う人どうしが、稽古事を介して仲良しになれるのは喜ばしいことです。
2017年04月21日 舞台のこと

明後日に控えた別会の申し合わせが本日午前中にありました。初番は三輪の白式神神楽(はくしきかみかぐら)で、副後見を勤めさせて頂きます。大変重い小書なので、めったやたらと出るものではありませんが、光栄にも以前に後見を勤めさせていただいたこともあり、その時の書き付けを参考に勤めさせて頂きます。もう一番は小島英明氏の「安宅」の披きです。僕も先頭の同行山伏の役で出演致します。最近後見が多かったので、久しぶりのお役なので、張り切って勤めたいと思います。どちらも大曲なので、楽屋の緊張感が何時にもましてあります。ご来場のお客様により良い舞台をお届けできるように、心して勤めたいと思います。宜しくお願い申し上げます。

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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