2017年06月04日 舞台のこと
鎌倉の「県民のための能を知る会」に出勤して参りました。「玉葛」と「半蔀」の2番で、後見を勤めました。鎌倉の舞台は寸法が少し小さいので、「半蔀」のように作物を出して、更に出入りをするような曲は大変です。その作物は竹製の人が中に入って立てる大きさで、そこに蔀戸を付け、上げ下げして出入りするわけです。蔀は竹の棒で上げて開け、シテはそこから出、最後はそこに戻り竹の棒を下げて蔀を閉めます。その操作を後見がするのですが、シテと呼吸を合わせて、滑らかに開閉するだけでもなかなか難しいのです。それが作業する横板(バックヤード)が小さいと、難易度が上がるわけです。今日はなんとか無事に済み、ほっとしました。 源氏物語シリーズの2曲、「半蔀」の主人公は夕顔(母)、「玉葛」の主人公は玉葛(娘)と言うことになります。二人とも原典の源氏物語では運命に翻弄され、主体的な意思をはっきりさせない女性像でしたが、それは能の中...続きを読む
2017年06月03日 舞台のこと

京都の味方玄師の社中の会のお手伝いに参上しました。国立能楽堂の見所には、大勢のお客様がいらっしゃいまして、大変な盛会となりました。味方師の東京のお稽古場に通っていらっしゃる方で、存じ上げている方にも、久しぶりにお目に掛かりました。お元気そうで、立派に舞台も勤められ、なによりでした。 「羽衣」の後見をしていてのことです。味方師と一緒に勤めましたが、お互いそれぞれに何度も勤めている役でもありますので、細かな打ち合わせもなく舞台に臨みました。別段困ることはないのですが、どちらがしてもいい仕事の場合、一瞬遠慮からの躊躇があったりします。これがキライ!もう3、4手先が読めるようになると、控え目な的確さに変われそうです。ある人が「考えて、考えて!」と仰っていました。もっともっと考えて、何気なくサラット、勤められるようになりたいですね!...続きを読む

2017年06月02日 コラム
石垣島では飛行機までの時間がたくさん有りましたので、「みんさー工芸館」へ行って参りました。基本は綿織物で、現代も手機で織っているのだそうです。みんさー織の柄は、5角形と4角形を組み合わせた物が基本の柄になるのだそうです。この柄には五(いつ)の四(世)までも(末永く)の願いを込め、女性から男性に贈った帯びに、織り込まれた柄なのだそうです。体験の部屋では織姫が機で織っていました。「一人前になるにはどの位掛かるのですか?」とお尋ねしたところ、「まだ23年位なので、まだまだ上布は織れません」と。奥が深過ぎる!元々綿織物だったものが、今は絹(上布)も織るのだそうです。模様に込められた思いもさることながら、それをお洒落な素晴らしいデザインに仕上げた事に脱帽です!歌手の夏川りみさんの紅白出場時の衣装を、地元石垣のこの工芸館で調えたそうです。衣装は展示されていて、ご本人にとっては、...続きを読む
2017年06月01日 コラム
西表島に初めて参上しました。島の面積は沖縄県で、沖縄本島につぐ2番目の大きさだそうです。道路は島の半周分だけあるそうで、進むか戻るかだそうで、カーナビは必要ないそうです! 天然記念物のカンムリ鷲、はこ亀の歓迎を受け、楽しい西表島になりました。公演は素直で元気な小学生たちに、喜んでもらえたようです。帰りの船着き場でも、「見に行きました」、「ありがとうございました」 「楽しかったです」をお声を掛けていただきました。帰り際に見た海は、とにかく美しい!素敵な西表島公演になりました。
2017年05月31日 コラム
生まれて初めて石垣島に参りました。こちらは梅雨と思っておりましたが、今日は少し雲が有るものの、晴れています。思っていたほど日差しは強くなく、緑が多い分、暑さも柔らかく感じます。散策していた先の雑貨屋さんで、麻のヨリ紐を見つけました!インターネットで探して、もなかなか見つからない物も、現地で発見できたりします。ここになにか縁を感じたりするのですが、この紐は目立たないがら、舞台の大切な縁の下の力持ちになります。なにとはなく不思議と、とても嬉しくなります。
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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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