Hana奥川恒治が綴る日々のblog

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2011年05月30日過去のHana

前回は「望月」のストーリーをお話申し上げましたので、今回は舞台進行をお話したいと思います。 囃子、地謡が座に着きますと、最初に小沢友房(シテ)が登場し名のります。ここではさる事情があって兜屋という宿屋の亭主になっていると含みを持たせながらも、詳しくは話さず座に着きます。 場面は変わり安田友治の妻子(ツレ・子方)が登場します。二人も名のり、そこで夫友治が望月に討たれ一家は...続きを読む

2011年05月23日過去のHana

能の形容の代名詞に「幽玄」といった表現があります。過去の事象を蘇らせつつ、夢の中で主人公は思いを語り舞います。心情的なものを除いて、見た目の感じで話をしますと優雅であったり颯爽としていたりとなります。ところがそれとは全く違う所に位置するものが現在能と呼ばれるもので、「望月」もその一つとなります。登場人物は全て生きている人で、その人たちが繰り広げるドラマが現在能です。なので伊勢物語や源氏物語...続きを読む

2011年05月17日過去のHana

早いもので5月も半ばを過ぎました6月26日には私の会を催します。本年の私の会のご案内方々、テーマなどお話を申し上げたいと存じます。 私は昨今人との「絆」や「縁」といったことをよく思います。意識的な行為で救われたり、力添えができたり、また思いもよらぬ偶然に感謝したり、されたり。二つの文字は人の世で考えてみますとどちらもそのつながり方を表しているように思います。
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2011年04月01日過去のHana

この度のHanaではご案内とご提案を申し上げます。 先日世田谷美術館で展示の立会いをして参りました。
それは白洲正子生誕100年、世田谷美術館開館25周年記念の特別展示会、「白洲正子 神と仏、自然への祈り」 と題された特別展に九皐会所蔵の翁面「白式尉」が出品されたからです。この特別展は白洲正子さんが訪ねた寺社の名宝を約120件集め、展示公開するという企画展で...続きを読む

2011年02月14日過去のHana

名物伊勢うどんを堪能し食の神様?外宮へとやって参りました。 内宮の宇治橋ほど大きくはないのですが、この橋を渡り正宮へと向います。この橋は内宮の宇治橋とは逆の左側通行になっていました。手水舎では念入りにお清めを行い、いざ外宮へ! 外宮の御祭神は (とようけおおみかみ)で、内宮の天照大臣の食を司る神様として、1500年ほど前に丹波の国から迎えられたそうです。...続きを読む

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