2017年12月11日 コラム
今日は学校公演で、新潟県上越市の小学校に参りました。かなり覚悟して参りましたが、体育館はしっかりと暖房していてくださったので、寒くなく快適に公演ができました。 ご近所の方もいらっしゃっていただき、にぎやかになりました。最初緊張気味だった子供達も、いつの間にか馴染み、狂言の体験では大きな声を出して、動物になったり、笑ったりしていました。 こちらの小学校は学校からのご要望で、給食を子供達と一緒にいただきました。おかげさまで、打ち解けてお話しができました。女の子には狂言「柿山伏」が人気で、男の子には能「土蜘蛛」が人気でした。「また来てね」と言う男の子も、かわいらしく、とてもいい上越公演になりました。 明日からは先日ワークショップに伺った、富山公演です。ワークショップも盛り上がりましたので、楽しみに伺おうと思います。 朝の上越市はとてもきれいでした。
2017年12月10日 舞台のこと
12月九皐会、本年の納会が無事に済みました。ありがたいことに、今年も大勢の方に、ご来場頂きました。 本日は小島英明氏の「巻絹」と中森健之介君の「乱」でした。 「巻絹」は梅にまつわる話で、新年を予感させますね。「乱」は健之介君のヒラキ、披演になります。お父さんは後見で、お母様もいらっしゃり、感慨深いものがあったのではないかと思います。おめでとうございました。 私たちの頃は、近い年代の人が多かったので、毎年のように「乱」が九皐会の番組に出ていましたが、近年は久しぶりになりますので、とても新鮮でした。一つずつ段階を上がって行く、若い人の披演は未来を感じさせてくれます。夢と希望にあふれていて、いいですね。 さて、来年一月九皐会、来月になりましたが、私の「翁」の披演です。私も気持ちはまだ若いので、気を引き締めて、臨みたいと思います。 明年も観世九皐会、どうぞ宜しくお願い申し上げ...続きを読む
2017年12月09日 舞台のこと
先月鎌倉能舞台で「六浦」を勤めさせて頂きました。「六浦」は紅葉の美しさを和歌に詠まれるという名誉を受け、以降紅葉を止めてしまう楓の物語です。 能はその後、紅葉しない楓を旅僧が見止める所から始まり、仏教の力により成仏するという物語です。 終演後、「成仏したということは枯れるといことでしょうか」と、質問がありました。「枯れるわけではないと思います」とお答えしたものの、我ながらなんとも消化不良でした。 やっとまとまりましたので、書きます。楓は「巧成り名遂げて身退くは天の道」という、知識と心を持った木でした。他の人に譲るということは、人でも容易くないことです。大袈裟に言えば人を超えた楓だったので、その部分が成仏したのではないかと思います。その後は楓らしく、生を全うしたのではないかと、考えるに至りました。 「草木国土悉皆成仏」、悉く皆が仏に成る。心は仏に導かれ、楓は木としての寿命を全...続きを読む
2017年12月08日 舞台のこと
12月九皐会の申し合わせが済みました。つまり納会ということですね。早くも一年が過ぎ去ろうとしています。今年の締めくくりは、中森健之介君の「猩々・乱」になります。今日、健之介君の乱を見ながら、20代の頃を思い起こしたりしました。早いものです。乱はとても難しい、普段することのない足使いをして、舞います。通常の稽古に、乱専用の稽古を加えないといけません。ですから当日はぜひ、稽古の成果を余すところなく発揮してもらいたいと思います。 私は9:00から申し合わせの前に、来月の「翁」の稽古能をさせて頂きました。身が引き締まります。「翁」は能を舞うといより、祈りを捧げるような感じがします。天の神、地の神に祈りを捧げ、人の世の幸に願いを込める。能を舞うとは思えませんね。 来年に限ってですが、九皐会の年始の代表を勤めさせて頂けるような、重責ながら晴れがましい、気がしています。諸先輩の頃は、稽古能で「翁...続きを読む
2017年12月07日 コラム
今日は蓮田市慶福寺でのお稽古でした。好天で日差しも十分ですが、お寺はちょっと冷えていました。お休みもなく、良かったのですが、小学5年生が、来年から1年間お休みすることになりそうです、とお母さま! 塾が丁度お稽古日にしている、木曜日なのだそうです。お稽古に通い始めた頃は、稽古場を走り回っている、元気印だったのですが、段々お兄さんになり、挨拶もしっかりできるようになり、稽古も順調です。さりながら、成長と共に、社会の掟も容赦なくやって来ますね。「体に気を付けて頑張りなさい」としか言えませんが、大きく成長することを見守りたいと思います。子供たちの成長は楽しみな反面、物寂しさも伴うようです。一年後には、元気な笑顔を見せてくれることを楽しみに、待ちましょうかね!
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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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