観世流能楽師奥川恒治 能のHana

2021年01月26日コラム

　能の衣装を装束(しょうぞく)といいますが、この装束を舞台衣装として着るには、人の手が必要です。一人では着られないので、誰かに着けてもらいます。能楽界には衣装専門の仕事をする人がいませんので、役者が覚えて、お互いに着けあうということになります。 　この装束を着けるために、紐や糸を使用します。現代はホックやマジックテープといった、便利なものがありますが、基本的には組紐と糸を使います。 　組紐は専...続きを読む

2021年01月25日コラム

　今日は朝から青空が顔を見せる冬晴れとなりましたが、早朝は道が濡れたままの、雨上がり直後といった感じでした。それでも歩くには心地よく、なんとなくすれ違うという早朝の面々にも、余すところなくすれ違い、週のはじまりを実感できました。 　私はウォーキング、歩いているのですが、ジョギングをしている方が、このところ増えてきたように思います。リモートワーク推進によって、自宅でお仕事ができるのは、移動に伴うタ...続きを読む

2021年01月24日お稽古のこと

　今日は寒い雨の一日になりました。雪の予報もありましてので、雪にならなかっただけ、よかったでしょうか。 　いまのご時世なので、公共の交通機関を使って、お稽古場に来ることが、憚られる方もいらっしゃいます。謡はオンラインを利用してのお稽古が、進んでいるのですが、舞には困っていました。先方のご提案もあり、相談しまして、本日初のオンライン仕舞稽古を試みました。 　常にカメラのフレーム内に居なければなら...続きを読む

2021年01月23日舞台のこと

　本日は鎌倉能舞台で、「県民のための能を知る会」がありました。雨は降っていたものの、雪にはならず助かりました。 　午前は「自然居士」中森貫太氏、午後は「百萬」中森健之介氏でした。いまは、世上の状況もありまして、入場者は少なくなっています。会を開催することも、大変になっていますが、この状況下でも、見に来てくださるお客様がいらっしゃいます。感謝の気持ちもこめて、一番一番大切に勤めていきたいと思います...続きを読む

2021年01月22日コラム

　本日は、本来北与野のステラ・デル・アンジェロでの講座の予定でしたが、当館の休館に伴い、引き続き与野の中華料理店「啓徳」での講座となりました。 　こちらでの開催も2回目となり、オーナーさんも慣れて、前回よりも充実したデザートとなりました。こうなってきますと、楽しみが増えますね! 　お店の常連さんも飛び入り参加してくださり、ここが広がる感じが嬉しくなります。数年後の姿を、楽しみに待ちたいと思い...続きを読む