Hana奥川恒治が綴る日々のblog

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2017年07月28日お稽古のこと

さいたま新都心ホテルラフレの講座は、「俊寛」の2回目でした。能としまては、主人公俊寛の登場の場面になります。「江口」の時に勉強した十二因縁まで駆使して、自身の身の嘆きを謡うのは凄いですね。短いやり取りの中で、俊寛という人の人物像を浮かび上がらせることも、容易では無いながら、試みが素晴らしい。人として生業を求め生きる成経、康頼と、僧都でありながら不信心で、気位のままに生きる俊寛と、結果違ってくること...続きを読む

2017年07月26日コラム

夏休み子供教室も2回目になりました。前回からあまり間も開いていなかったので、参加の子も殆ど前回の事を忘れていませんでした。今日初めて参加の子もいましたが、すぐに追い付いてしまうので、子供の習得能力の高さに驚きます。今年は女の子が多いので、休憩時間もおとなしく、ある意味とても平和な教室になっています。今年の子供たちには「養老」の謡と仕舞をしてもらいます。親孝行や不老長寿なんてことも、付録で覚えてもら...続きを読む

2017年07月25日コラム

いつも朗らかで、ダンディーな安福建雄先生のお通夜に参りました。世の順縁と言うことは承知していますが、18歳から大鼓の弟子として教えて頂いた身としましては、こたえます。「道成寺」を披く時には「私が打ちます」と仰っていただきまして、お相手をしていただきました。稽古していただいたことも、ご一緒させていただきました舞台のことも、昨日のことのようです。長男光雄師のお話しの中で、本人は気がついていないのではな...続きを読む

2017年07月24日お稽古のこと

矢来能楽堂では、「はじめての矢来能楽堂」という、能楽堂に来ていただいて、能楽のイロハを学んで、謡と舞を体験してして頂く企画をここ数年続けてやっております。当初年一回だったものが、このところは春秋の2回に増え、60人80人と参加者も増えています。皆さんに舞台上がっていただいて、「土蜘蛛」の一部など体験して頂くことも好評です。 今日お稽古場に見学にいらっしゃった方いるのですが、その方が「初めての矢来...続きを読む

2017年07月23日舞台のこと

若竹能が済みました。能は「頼政」と「船弁慶」の2番でした。どちらもシテにとって挑戦と言える選曲でした。シテを勤めた二人からはそれぞれに感じた難点など話が出、今後の我々にとっても課題と言えることが出ました。 裏方としましては頼政の頭巾の形を整える事がとても難しく、なかなかベストなやり方にたどり着きません。もう少し考えたいと思います。 ご来場の皆さまには厚く御礼申し上げる次第です、ありがとうござい...続きを読む

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