Hana奥川恒治が綴る日々のblog

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2018年05月11日舞台のこと

5月九皐会の申し合わせが済みました。能は「實盛」と「皇帝」の二番です。 「實盛」は地謡を勤めさせていただきます。押しも押されぬ大曲です。 こういった曲で地謡後列に座らせていただけるようになるとは、隔世の感があります。 「皇帝」は、また違った意味で大曲、大変大掛かりな曲です。作り物、大道具のような類いだけでも4つ出ます。演出も色々と凝っていますので、後見の仕事も随分と多くあります。慣れてい...続きを読む

2018年05月10日コラム

蓮田慶福寺の滝は遂に完成したようです。本日参りましたところ、水が滔々と流れていました。ここでは先代のご住職の頃から、夏の蛍の育生に力を注いでいます。この滝は、蛍にとって、とてもいい環境になるのだそうです。今年の夏は、期待大ですね! その横にはセンダンが、今を盛りと咲いていました。滝という名物が一つ増えて、季節季節の花が開く、なんとも楽しみなお寺です。 次回はどんな花が、ご紹介できるので...続きを読む

2018年05月09日コラム

今日のラフレは「夕顔」の3回目、旅僧と都女(夕顔の亡霊)が出会い、物語が展開するところでした。このお坊さん、なかなかの突っ込みをします。都女は面倒な人と思いつつも、対応して物語を始めるのです。その続きは次回になります。  さて、本日は「夕顔」の他に、「半蔀」の物語も致しました。「半蔀」は源氏と夕顔の上が出会う、夏の夕暮れにスポットを当てて、作られています。前回の「雨夜の品定め」から続くストーリー...続きを読む

2018年05月08日お稽古のこと

お稽古は自身との戦いのようなところもあり、それは中々の難敵です。 能に限らず日本の物は、基本引き算で考えるべきなのですが、足し算になり勝ちです。 不安という大敵が、常に目を光らせていますので、舞の時などは、ついつい不要な部分を動かしてしまいます。気持ちはよくわかるのですが、結果足し算になり、不安が不安を呼び、次が繋がらなくなってしまったりします。 型はシンプルな形で組み合わせてこそ、余...続きを読む

2018年05月07日コラム

女性のお弟子さんは、出産のためのお休みもあります。 今日は産休からお稽古に復帰された方が、いらっしゃいました。久し振りに、お目にかかれるのも楽しいのですが、なによりもお稽古を再開して下さったことが嬉しい! 今回は二人目のご出産でしたが、ご一人目の時、同様に産休をして、お稽古に復帰されました。遠い話とも思えませんが、一人目から三年経っていたと思いますと、現実の時の流れの早さに驚きます。 二...続きを読む

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