Hana奥川恒治が綴る日々のblog

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2009年10月16日過去のHana

11月4日(水)の14時から長谷にあります中森氏の鎌倉能舞台で「 熊坂[くまさか]」を務めます。そのご案内を申し上げます。 熊坂とは盗賊の名前です。それも手下を何十人と従えた伝説の盗賊の首領です。熊坂は奥州へくだる 金売 [ かねうり ] 吉次 ...続きを読む

2009年10月01日過去のHana

今年で4回目になります私の会も9月26日(土)に汗ばむほどのお天気に恵まれ、滞りなく済ませることができました。 今回上演曲に選びました「山姥」はとても難しい曲でした。何よりも山姥自体の正体がこれといった、一言で言い表すことのできない存在であり。また、存在理由、目的といったこともはっきりしません。曲としての構想はとてつもなく大きいのですが、捉まえるべき核と申しますか芯といったものが...続きを読む

2009年09月23日過去のHana

9月26日(土)に第4回目の私の会で上演致します「山姥」のご案内その3です。 能は前半、後半に別れて上演する場合、狂言方がアイ語りをする曲が多いです。このアイ語りは、その昔その場所であった出来事等を語り、前半の登場人物を推測し後半へと繋げていきます。山姥のアイはワキに問われ、山姥には何がなるかという話をします。 1うつぼ・2桶・3鰐口(わにぐち)・4山芋(ところ)・5木戸(...続きを読む

2009年06月23日過去のHana

女が自身の正体を明かし、かき消す如くに姿を消したところで前半は終わりました。 さて その続きは! 半信半疑だった遊女でしたが月光の中、山姥(後シテ)はその真の姿を現します。山姥は壮大な山の景色を描写し、善悪正邪の差別はないとする平等観と、差別観から見た種々の森羅万象を説きます。その風貌は雪のかかった茨のような白髪、星の如く輝く眼、朱塗りの鬼瓦のような顔色で、「鬼女」と聞いて...続きを読む

2009年06月09日過去のHana

毎年11月に催していました私の会「奥川恒治の会」を、今年は9月26日の第4土曜日に行います。場所も矢来能楽堂から水道橋の宝生能楽堂へと移し、大きな空間でスケールの大きい能「山姥」をお楽しみ戴こうと思っております。 山姥と言うと日本昔話に出てくるような恐ろしげな鬼女を思い浮かべますが、さにあらず!能の中の山姥はむしろ心優しい山の精です。荷物を持って山道を歩く人を助けたり、里まで送った...続きを読む

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