Hana奥川恒治が綴る日々のblog

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2017年08月04日舞台のこと

明日の九皐会の申し合わせが終わりました。私は「安達原」の地頭を拝命しておりまして、白頭の小書が付いています。シテは長山禮三郎師で緩急など教えて頂きました。大鼓は人間国宝の亀井忠雄先生でしたので、申し合わせが済みましてうかがいに上がりましたところ、「習った通におやりなさい」と仰って頂きました。滅多にないチャンスなので、胸を借りるつもりで、明日は思いきって行ってみようと思います。 「安達原」は留めで...続きを読む

2017年08月03日お稽古のこと

先日の社中のゆかた会の写真ができてきました。一人一人の写真を見ながら、改めまして、その時の状況など思い浮かべております。当日に限ってしてしまうミスがあります。誰しもあることで、稽古の段階で上手く行っていなかった場合は、本人も得心がいくので、あまり大きな事故になりません。しかし全く予想していなかったところ、例えば稽古で間違えたことがない、という場合は驚いてしまいます。ここで知らん顔できると凄いのです...続きを読む

2017年08月03日コラム

さいたま新都心ホテルラフレの「俊寛」講座は、今日で3回目になりました。赦免使が鬼界ヶ島に着き、赦免状を康頼が読み上げ、俊寛が現実を理解していくところになります。厳しい件です、わずかなやり取りの中で、清盛の拒絶や、俊寛の人物像が浮かび上がります。やり取りが、能というよりは、極めて日本的な感覚、そんな風に思えます。前を見ていた成経、康頼と、後ろを見ていた俊寛。ここに来て、その差が大きくなりました。現代...続きを読む

2017年08月01日コラム

母校昭和第一高校で、教職員の能楽研修をさせていただきました。現在の校長先生は水泳部の顧問でした、私は部員だったのでとても馴染みのある先生です。同級生が二人現役の教員、私の入学時に新任でいらっしゃった先生は、お元気なままでご参加いただきました。生徒だった身としましては、先生に講座をするというのは、なんとも緊張するところですが、なんとなくニコニコ席に着いて下さって、成長を見守られているような気がしまし...続きを読む

2017年07月31日コラム

東京も暑いのですが、京都から戻ってきた身としましては、楽に感じます。京都に行って、夏の修行もできたような気がします。 さて、今朝は8:30から玄人稽古がありました。曲は「鉢木」北條時頼(ほうじょうときより)が、諸国を見て歩いたという、鎌倉時代版黄門様の話です。内容は出世物語、ぜひ1度は勤めたい曲です。 この曲は以前明治生まれの大先輩の舞台を拝見しました折り、「モノクロ」の印象がとても強く残って...続きを読む

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