2013年04月09日 「烏帽子折」を楽しもう!その3過去のHana

夜が更け、静かに闇が覆い尽くす頃、義経は一人待ち構えます。闇の中から近付く忌わしき灯は悪しき予感です。摺針太郎兄弟(アイ)たちが先遣隊として現れます。松明の灯をたよりに門の中へ入った一人は、仁王立ちの義経に驚き飛んで帰ります。別の一人が改めて近付くと松明は斬り落とされ、続く二人目も踏み消され、三人目は取って投げ返され、斬られるという有様でした。三本の松明はことごとく消され凶兆この上ない状況です。

熊坂長範(後シテ)一味が現れ、門が開いている事を不審がります。手強い敵がいるようですと報告を受けるものの、吉次兄弟しかいないはずと更に不審がる熊坂でした。12・3歳の子がすばしっこく立ち回り、先遣隊を壊滅させ、それを見た他の者も逃げたこと事を知ります。熊坂が松明の事を聞くと、三本共火が消えたと知らされます。一本目は軍の神、二本目は時の運、三本目は我らの...続きを読む

2013年03月23日 「烏帽子折」を楽しもう!その2過去のHana

折り上がった烏帽子を着し見事元服を済ませた義経は、烏帽子の代物にと守り刀を差し出します。とても見事な代物でしたので一度は辞退する亭主ですが、義経に重ねて差しだされ、妻も喜ぶだろうと早速妻に見せに行きます。亭主は橋掛に行き幕に向って呼びかけますと、家の奥から現れるが如く、幕内より妻(前ツレ)が現れます。代物を自慢げに亭主が渡しますと、妻はそれを見るや涙を流します。不審がる亭主に妻はその刀の謂れを語ります。
自分は源義朝の重臣鎌田正清の妹で、常盤御前の三男牛若が生まれた時、義朝はこれを守り刀にと牛若に授け、その使いを自身がしたのだと言います。初めて知る事実に驚く亭主ですが、持ち主が牛若である事がわかり、大切な守り刀を改めて返しに行きます。牛若、正清の妹はそれぞれに名のりあい、亭主は守り刀を義経に返すのでした。夫婦は義経の今の身の上を嘆き、義経は名残...続きを読む

2013年03月13日 「烏帽子折」を楽しもう!過去のHana

4月九皐会別会に向けて、3月8日(金)に「烏帽子折」の稽古能を致しました。現在物の曲なので、場面転換も多く能舞台を隅から隅まで使うことになります。また、登場人物も多く、芝居のタイミングなど相談しなくてはいけない所も随所にあり、三役お揃いで稽古能をさせて戴けた事は大変ありがたいことでした。全体像がはっきりしましたので、本番に向けて最終調整に入りたいと思います。現在物の能をするにつけ、先人の知恵ともいうべき舞台空間の使い方に感心させられます。とても面白いので舞台進行を追いながら、「烏帽子折」を考えてみたいと思います。

三条吉次(ワキ)と弟吉六(ワキツレ)が最初に舞台に登場します。吉次は集めた宝を奥州へ持って帰る旨を吉六に伝えます。旅立とうとする二人は、少年(牛若)に声を掛けられます(幕内から舞台へ呼びかけるので、離れた所から声を掛けている事になりま...続きを読む

2013年02月03日 九皐会別会「烏帽子折」過去のHana

寒気いよいよ厳しい毎日を迎えております。暖かい春までもうひと頑張りですね。

この度は九皐会別会4月27日(土)13時始(国立能楽堂)のご案内を申し上げます。次男恒成も子方で舞台に出演させて戴くようになりましたが、4月で小学6年生になります。近々声変わりとなり、子方も卒業と言うことになることと思います。今回の曲「 烏帽子 えぼし おり 」は牛若丸が烏帽子を着け、元服し九郎義経と名を改める話と、 熊坂 ...続きを読む

2013年01月09日 注連縄占い?過去のHana

あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

巳年の今年は、私と次男が年男です。なんとも時の流れを早く感じ、自分の事はあまり嬉しくないのですが、子供の事は喜ばしく思えます。次男はついこの間までヨダレ掛けをしていたような気がするのですが・・・。4月からは6年生となり、子方のゴールも見えだしました。4月には九皐会別会で「烏帽子折」をさせていたでき、9月には私の会で「安宅」です。本人はわからないでしょうが、大変な誉です。思いがけず一年で源義経の半生をできる幸運、ゴール目指して一番一番頑張ってほしいと思います。私も「烏帽子折」、「安宅」ともにシテをさせていただきます。類まれな幸運と親子力を合わせ、実りある舞台になるよう精進して参りたいと存じます。

昨年ご縁あって伺わせて戴きました書寫山圓教寺...続きを読む

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観世流能楽師 奥川恒治能のHana

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