Hana奥川恒治が綴る日々のblog

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2019年04月19日コラム

若竹会(稽古会)の本番が済みました。曲は「船弁慶」、シテは河井美紀さんでした。この曲は以前触れましたが、前半は義経の恋人、後半は敵の平知盛と、一人で味方と敵に別れるという、複雑さがあります。また、前半には舞い事があり、後半には長刀を振るっての大立回りがありますので、体力的にも大変です。 本公演の時は子方(子役)が義経を勤めますが、この義経役はなかなか大変です。シテは中入で一旦舞台から退きますが...続きを読む

2019年04月18日舞台のこと

 陽射しは初夏から夏を彷彿させるようになりました。少し汗ばみますが、気持ちのいい季節です。  20日(土)の緑泉会の申し合わせが済みました。能は「巻絹」杉澤陽子さん、「自然居士」坂真太郎氏という番組で、現在物の劇的な曲が並びました。  「巻絹」はお使いの途中で、天神さまにお参りして遅刻する若者を、憑依した巫女が助ける話です。神憑りで舞いを舞い、昇天していくところは、見どころになりましょう。 ...続きを読む

2019年04月17日コラム

陽射しの眩しい春、あきらめていた我が家の木賊が、ある時の雨をきっかけに、盛り返してきました。深緑の色が増し、横の方からは新芽ではないかと、疑われるような物が、頭をもたげています。現段階では黒く固いアスパラガスの赤ちゃんのような、怪しげな物が頭を覗かせている程度ですが、きっと新芽であろうと思われます。 隣家を見てみますと、新しい芽が続々と育っているようで、うちの木賊もガンバレーと、木ノ芽時にドキ...続きを読む

2019年04月16日舞台のこと

今日は佐久間二郎氏の「道成寺」の、下申し合わせがありました。大曲と呼ばれる曲は、申し合わせ(リハーサル)の前に、出演者総出の通し稽古をすることがあります。今回は5月25日(土)の武田神社の薪能の、下申し合わせでした。 佐久間氏は「道成寺」を、再演となりますので、演出にも初演とは違った、凝ったものができます。どういった形にするかは本人の思考によりますが、 薪能での「道成寺」は稀有な番組となります...続きを読む

2019年04月15日コラム

今日はうって変わって、風が初夏の匂いになっていました。青葉が芽吹き始める、楽しい季節がやって来ますね。 今朝は若竹会、稽古会の総稽古でした。曲は「船弁慶」、シテは河井美紀さんです。「船弁慶」は、お馴染みの曲ですが、能としましてはなかなか難しい曲です。 前半と後半で人物も場面も変わりますから、よくよく気持ちを切り替えなくていけません。また、前シテは登場の一言目から芝居に入りますので、その点も...続きを読む

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